米アマゾン、シアトルに初の「リアル」書店オープン

2015年11月3日、米インターネット通販大手アマゾン・コムが、本社を置くシアトルに「リアルな」書店をオープンした。店名は「アマゾン・ブックス」。同社が店舗を構えるのは20年前に書籍のオンライン販売を始めてから初の試みだ。
アマゾン・ブックスでは5000~6000冊の雑誌や書籍を扱う。オンラインストアで評価の高い本を中心に、「ほしいものリスト上位の料理本」や「6~12歳向け 星4つ以上」などデータに基づいたセレクトはアマゾンならでは。価格はネットと同額で、スマホのアプリや店内に設置された専用リーダーでバーコードを読み取り確認する仕組みだ。
店内には電子書籍端末の「キンドル」をはじめ、テレビ用ストリーミング映像受信機「ファイアTV」などアマゾン社製品を試せるコーナーもあり、専任のスタッフが常駐する。
アマゾン・ブックスが出店したエリアでは2011年に米最大手のブックチェーンが撤退して以来、アマゾンの進出が噂されていた。アマゾン・ブックス副社長のジェニファー・キャスト氏はシアトル・タイムズの取材に対し、「今はこの店に集中する」としながらも、「この1店舗だけにならないことを願っている」と語り、店舗数を増やす可能性を示唆した。

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