ニューズウィーク誌が選ぶアジアのベスト大学 注目は韓国の延世大UIC、日本のベストは東工大

 ウェブ版の米国Newsweek誌は2016年1月28日、コラム「Educational Insight」の中で留学先としておすすめの「アジアのベスト大学」を発表した。
 ニューズウィーク誌がもっとも注目しているのは、韓国の延世(ヨンセ)大学校が2005年に設立したアンダーウッド国際大学(UIC)だ。米ハーバード大やプリンストン大、スタンフォード大などからスカウトした質の高い教授陣を配し、グローバルリーダーを育成するためのリベラル教育を実施。授業はすべて英語で行われる。韓国政府は外国人留学生の受け入れに積極的で、奨学金制度やアルバイトの斡旋、卒業後の進路など、サポート体制を整えている。
 日本のベスト大学は東京工業大学。最先端の科学技術と日本の「ものづくり」の哲学を学べることが評価された。とくに、コンピュータ分野ではスーパーコンピュータの省エネランキング「Green500 List」において、2013年と2014年、2期連続で世界1位に輝いた「TSUBAME-KFC」を有すること、電気工学分野では、同大学で発案された「垂直共振器面発光レーザー」を応用した最新の通信技術に注目。さらに、国際化が進んでいることなどが評価された。
 穴場はマレーシアだ。一流の教育が手ごろな学費で受けられるのが魅力で、アジアの拠点としてマレーシアにキャンパスを置く海外の有名大学も多い。国内の大学のレベルも高く、マレーシア大やマレーシアサインズ大学、マレーシア工科大学など研究開発志向の大学が多い中、ユニークなのがリムコックウィン大学(Limkokwing University of Creative Technology)だ。研究などアカデミックな活動より、実社会や産業界で即戦力となる人材育成に重きを置き、マレーシア政府や産業界とも太いパイプを持つ。
 ニューズウィーク誌は、アジア留学は質の高い教育を受けられるだけでなく、異文化体験や人生の教訓を得られる貴重な機会。就職時にも素晴らしいアピールになるだろうとしている。

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