テレビの見すぎで怖いのは・・・な、なんと死亡率がアップ!

テレビの見すぎは健康によくない――と言われてきた。どうやら、よくない程度ではすまないらしい。最新の研究で、見る時間が長くなるほど死亡率がアップすることがわかった。主要な病気はもちろん、自殺まで含めたすべの死亡率に悪影響を与えるというのだ。
米国立がん研究所は、1995~96年の時点で慢性疾患をもたない50~71歳までの約22万1000人を約14年間追跡し、8つの主要な病気の発症・死亡率とテレビ視聴時間との関連を調べた。主要な病気とは、「がん」「心臓病」「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」「糖尿病」「インフルエンザ・肺炎」「パーキンソン病」「肝臓病」「自殺」だ。
その結果、すべての病気でテレビ視聴時間が長ければ長いほど死亡率がアップすることがわかった。8つの病気を平均すると、視聴時間が1日1時間未満の人に比べ、3~4時間の人は死亡率が15%増加。死亡率は視聴時間が増えるにつれて上がり、7時間以上の人は47%増加した。
なぜこんなに悪影響があるのだろうか。研究チームによると、座ったままの状態でテレビを長時間見るということに問題があるという。動く時間が減るし、見ながら何かを食べていると、つい摂取カロリーが増える。長く座ったままだと血行も悪くなる。
ようするにテレビが悪いのではない。テレビとのつき合い方が問題だというのだ。特に高齢者が1日中、テレビの前に座っているのはよくない。「できるだけ外に出て運動しましょう」。調査結果は2015年11月、米予防医学雑誌「AJPM」に発表された。

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