「新TOEIC商戦」盛り上がる 「対策本」や雑誌の特集記事、続々と
TOEICの出題形式が2016年5月から10年ぶりに変わることを受けて、「対策本」や雑誌の特集記事が目立ってきた。早くもベストセラー入りした本もあり、「新TOEIC商戦」が盛り上がっている。
2月18日に発売された『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』(国際ビジネスコミュニケーション協会)。3024円と高値だが、早くもアマゾンのランキング7位に(24日現在)。きわめて好調な出足だ。カスタマーレビューにも5つ星が並ぶ。
単行本ではこのほか、『新出題形式対応!TOEIC(R) テスト模試』(日本実業出版社、2月25日発売)、『TOEICテスト公式問題集の120%活用法【新形式問題対応編】』(朝日出版社、2月19日発売)などが2月に入って出版されており、3月31日には『新形式対応 TOEIC(R)TEST 完全予想模試』(三修社)も出る。
雑誌でも特集が増えている。英語関係に力を入れてきた「AERA」は2月29日号で、「『英語使い』たちのブレークスルー」と英語特集。その中で「TOEIC改革」を取り上げ「単語からストーリーに勉強法を変えよ」とアドバイスしている。
「プレジデント」の3月14日号も英語特集。 TOEICの出題方式変更を大きく取り上げ、「問題はどう変わる?勉強法はどう変える?」、「レベル別『点数をいっきに伸ばす』勉強法チャート」など攻略法を掲載している。
TOEIC出題形式の変更は前回の2006年から10年ぶり。「現在使われている英語を反映し、受験者が必要とする英語のスキルを確実に測定するため」という。リスニングでは会話問題が増え、発言が短くやり取りが多い会話や、3人の会話の設問が追加される。リーディングでは短文穴埋め問題が減り、長文穴埋め問題の一つの文章に含まれる設問が3問から4問に増えるほか、長文穴埋め問題で、文書内の空欄に最も適切な一文を選ぶなど、文書の全体的な構成を理解しているかどうかが問われる。
難易度、テストの実施方法に変更はないとされるが、受験生には新たな対策と準備が必要となっている。
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