家庭の食品ロス「年間6万5000円」ちょっとした工夫で長期保存と家計節約

日本で1年間に出る食品ロスは642万トンという。これはコメの生産量の8割にもあたり、その約半分の312万トンが家庭で捨てられているものだ。京都府の調査によると、1世帯当たり6万5000円の食品を捨てていることになる。家計節約のためにも、保存期間を少しでも長くして食べたい。

ラップのトリプル巻き

家庭で捨てられる食品の多くは、消費期限切れ、賞味期限切れのものだろう。あるいは色が悪くなった、乾燥してしまったというのも多い。東京海洋大学・鈴木徹教授は「冷凍庫内はマイナス18度なので、腐ることはありません。食品の色が変わったり臭いが移るのは、乾燥で酸化するからです。購入した食品をそのままトレイで入れるのは厳禁。魚は切り身を1つずつ取り分けて、ラップのトリプル巻きで保存します。最初はしっかりと空気を入れないように包みます。2枚目、3枚目は逆に空気を入れて包むと、空気の層が温度変化を防いでくれます」
ブロック肉も同じトリプル巻きにするが、表面に油をぬってコーティングしてから膜とより乾燥を防ぐことができる。
「白菜は1日干してからぺーパータオルや新聞紙で包んで、冷蔵庫の野菜室に立てて保存します」(東京農工大・徳江千代子元教授)
井ノ原快彦キャスター「畑で植わっているときに近い状態にしておくのがいいわけですね」
徳江元教授「レタスは芯のところから乾燥するので、芯の切り口に小麦粉かかたくり粉をぬっておきます。ほうれん草や小松菜は茹でて小分けにしてからラップすると長持ちします」(徳江元教授)
(磯G)

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